アメリカ海兵隊と空軍 沖縄で犬猿の仲

相次いで、アメリカの外交関係者が日本にきて、日米両政府が合意の実行を急かしている。日本はアタフタとしている姿は、開国を迫るアメリカのハリス、それをうまくかわしている幕府重臣と似ている。
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海兵隊の普天間から辺野古へ移転問題、日本国民としてどういうスタンスで見ればいいのか、いわゆる内地の人間として、どういう意見が正しいのか、それが判然としないまま、意見がもてないでいた。
平成18年に日米両政府が合意「在日米軍再編、留海兵隊は、普天間飛行場からキャンプ・シュワブ(同県名護市辺野古)沿岸部への移設と沖縄駐留海兵隊約8000人(+家族9000人)がグアムに移転する」これが、問題の骨格である。
これらの問題を日本人は奥歯にモノが挟まったようないい方をするが、多摩大名誉教授のグレゴリー・クラーク(Gregory Clark, 1936年 - )は、すっぱり割り切って、解説した。テレビ朝日。彼の日本語は明瞭で聞き取りやすかった。
グレゴリー・クラーク(Gregory Clark, 1936年 - )は、イギリス生まれ、オーストラリア育ち、日本在住の外交官・学者である。現在、国際教養大学副学長。多摩大学名誉学長。日本人論の論客。専門は政治学。父親は産業分類で知られる著名な経済学者コーリン・クラーク。著書『ユニークな日本人』における、感性主義と知性主義を縦軸に置き、破滅と合理を横軸に置いて楕円を描く認識、個別主義-普遍主義を横軸に置き、発展の度合いを縦軸にとって放物線を描く認識が特徴。
はっきりとモノをいうから、江戸っ子ではないか、と思うほどだ。普天間基地海兵隊HPを読んでも、「米軍は日本の安全を守る」なんていう言葉は、どこを探してもない。ここ普天間基地はあくまでも、米海兵隊の訓練のために使っているだけだ、と言い切る。アメリカの全世界戦略のために使って、イラク派遣、アフガニスタン派遣、ベトナム戦争にここから参加している。あとは、アラスカ救済活動をやっている。
だから、普天間を出ても辺野古でもいいし、グアムでもいい。むしろ、場所的には、グアムの方がいいかもしれない。なぜ、辺野古にこだわるかといえば、海兵隊の基地で8000人の空港がないからです。空港がほしいのです。辺野古に移設されたら、空港を日本の費用で作ってもらえる。日本側で費用を負担してもらえる。海上基地だから、コストが高い。ソレを日本の負担で払ってくれる。グアムだと、アメリカの自腹で払わなければならない。
岡田外相から嘉手納基地と普天間を合併する提案があった。これは、いい提案であったが、すぐアメリカは反発した。技術上で難しいといったが、これは技術関係ではなく、軍閥の問題なのです。空軍と海兵隊はお互いに競争が激しいのです。つまり、仲が悪いのです。
嘉手納は空軍基地で、だから海兵隊が入ってくるのは歓迎しなかったのです。岡田さんのアイディアはよかったのです。沖縄県民にとっては、良いとはいえないかもしれないが。県外がいいでしょう。
アメリカ人はみんな、日本は外圧に弱いと、知っています。特に新しい政権ができたばかりで、鳩山さんは優しい人、しかし、日本人は「建前」と「本音」を使い分けている。「建前」ではアメリカとの関係はよくしたい。「本音」では日本はアジアに所属してパートナーになりたいと思っている。
アジアとの関係を重視する。沖縄に基地があれば、アジアとの関係は、ある程度、邪魔なものになるのです。特に、中国、韓国との関係によくない。だから、「本音」では、多分基地はいらない。
「日米関係は希薄になってもいいのですか」と司会局アナ寺崎貴司が質問した。「日米関係ではなく、日本と米軍の関係、軍隊が強いです。私は、アメリカオバマ三のナショナルセキュリティアドバイザー(アメリカの安全顧問)です。アメリカの政治は、完全に軍事化されているのです。日本とアメリカの国民の問題ではなく、日本とアメリカの軍隊との問題です。
「日本は、どう振舞うと、いいとお考えですか?」大下容子が質問した。ちょっと自主性のない日本人がよく聞くタイプの質問だ。「賢い方法は、ガンとして日本の意見を述べることです」
自分の進路をアメリカに決めてもらうような様子が見えて、日本は外圧に弱いというのが、モロ見えだ。
選挙の際は、沖縄県民に喜ばれるように基地の移転を県外へ行くような思わせぶりをしていたから、今となって、前の政権が約束しているのに縛られ、社民党の政権離脱を仄めかされて、腰が据わらなくなってしまった。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、名護市辺野古沿岸部に移す現計画以外の代替地を探すよう求めた鳩山由紀夫首相の指示に防衛省が苦しんでいる。北沢俊美防衛相は、グアムへの全面移転の可能性を見極めようと現地視察する考えだが、米側に再考する兆しはない。県外、国外移設を訴える社民党向けのポーズという色合いが強そうだ。(政治部・三浦耕喜)
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