日本人のブランド好みに見えるもの
若者文化を文句いうつもりはないが、ブランド商品をこれ見よがしに買い集めている人を見ると、品物の良し悪しを自分で判断できないから、ブランドに頼っている、と思う。それなりにブランド確立したメーカーは、努力して信頼を勝ち得たのだろうが、評判だけで買ってしまう烏合の衆が多くは支えているのではないか。
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評判で動く消費者が日本には多いから、銀座にブランド商品の店が集中して出店してきた。いいカモにされている姿を見ると、日本人が情けない。これは多くの年配者の危惧するところだ。しっかりしたいい商品は、べつにノーブランドでもあるはずだ。そういう商品を見つけて、育てていく選択眼を持ちたいものである。
パリの市民も行かないブランド品の店では、日本人観光客がワーッと押し寄せて、自分の月給の何倍もする値段のバッグを何個も買っていくという。あれは、どう見ても品のない行動に見える。本当の金持ちしかブランド品は買いませんと聞いたことがある。日本人の貧しい心がモロに見える。
時計なんか、中の機械まで点検することできないから、そっくり中を安物にしている詐欺師にやられる。表の時計店の店主が裏内職で有名ブランドの偽物で稼いでいたという話を聞いたことがある。ブランド品にこだわる人は、リピーターになってくれるから、お得意さまらしい。
中国の偽物造り工場に文句いう日本人が多いが、それを支えているのは、日本人のブランド志向である。
必要なものを、必要なだけ買う。自分がみて評価して、これがいいと思う品を見つけてほしい。審美眼ないゆえの購買行動のように思えてしかたがない。他人に選択を任せて、自分で判断することを放棄している姿に見えてしかたがない。日本人の自信のなさにつながっている。こういう点、もっと自信が持てる日本人を育てたいね。上から目線でモノをいうようで、すみません。
それは、商品選びだけでない。政治にしても、教育にしても、他人がやるから、私もやる。判断は他人に任せるスタイルが、日本人の水準に合っているのだろう。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」たけしの言った言葉は、ずいぶん意味が深い。
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