妊娠中絶女高生へ母(55) 悩みのるつぼ
「悩みのるつぼ」(朝日新聞be on Saturday)の回答者は上野千鶴子。主婦の悩みを読んでいる と、ごくまともな文章で、同情の余地アリと思ってしまう。が、上野千鶴子がその質問者主婦(55)の深層心理まで分析をすると、意外とこれが主婦のあり方が問題。質問したことが、さらし者になってしまっている。
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私の分析では、網羅しきれないが、
①母に対して隠し事
②母の「知らない方が平穏」の意識
③娘は、道徳的に許されないことを行う側
④母として悲しい(世間体からの意識)
⑤母親としての自責の念、喪失感(世間体からの意識)
⑥娘への嫌悪感(世間体からの意識)
というのが、問題点か、と思う。
一番のポイント、問題にするべきは、「世間からの非難が自分のところへ来るのは困る」という「世間体からの意識」であろう。娘の不行跡が主婦の世間体を傷つけた、だからカーとなってこの投書に到っている、と見える。
「世間体からの意識」がすべて悪いわけではないだろうが、娘と母の関係というポイントが抜け落ちてしまっているから、上野千鶴子はその母親に対して怒っているような、メッセージを発している。
上野 千鶴子(うえの ちづこ、1948年7月12日 - ):日本のフェミニスト、社会
学者。NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。東京大学名誉教授。立命館大学大学院特別招聘教授就任予定。専攻は、家族社会学、ジェンダー論、女性学。日本社会学会理事、元関東社会学会会長(2005 - 06年度)、日本学術会議会員。富山県中新川郡上市町出身。
著書『ジェンダー・フリーは止まらない』(松香堂)にて、「女は嫁に行くのが一番だ、と私は信じています」といった信条を犯罪として取り締まるべきだと主張。フェミナチと揶揄されている。介護労働者の支援者も「あんな人を介護しなければならないなんて」と不評、京都の良心的学者からも評判は悪い。医学部学生の恋人と別れ、独身。
宮台真司との対談の中で、コミュニケーションスキルを磨けない男性に対して、「マスターベーションしながら死んでいただければいい」と発言し物議を醸した。(田島陽子の思想に似ている)
娘に信頼されていなかったから、妊娠を打ち明けてもらえなかった、その点を指摘するのは、いいと思う。が、ウーマンリブ、フェミニストを主張する母は、そういう主張していても、意外と娘を守る立場というのは、保守的なものだから、こういう意見にならないかもしれない。母親が子供の親としたら、対立の存在になりがち、そういう点はフェミニスト女性学をやる人は現実的でない場合が多い。
母親の側から見ると、自分に懐いてこない娘の態度を子供のせいにしている、と先生はいうが、ガーっと親がいうのはありがち。そういう親がいても、しょうがない、と一度受け止めてから、フェミニズムを説きましょう。親のガンコ、子供もこれを乗り越えて、親子関係を解いていきましょう。
母親も自分の足元を見て、「娘が裏切った」という前に、裏切るとは信頼があったときにいうもの、という先生の言葉、ずばり的を射ていますね。たしか、娘を放置して彼女と話が核心に触れていなかったのですね。固有の考えで母親の考えが変わりそうもない、と思って、娘は相談しても一刀両断、話にならないと思ったのでしょうね。
上野先生、相談者の主婦を「自分の支配欲、世間体、夫との不仲など、あなた自身がウソで固めた生活をしている」と、決め付けて、それが娘に影響していると切って捨てる言い方だ。これでは、新聞の投書者を敵に廻す言い方、これでいいか?苦労人の物言いではない。
確かに、「知らない方が平穏な生活」だった、というのは、投書者の甘え、おごりであるが、「娘をあちら側へ追いやっている」ことを強調するだけで、コト足りる、のではないでしょうかね。相談という場にはふさわしくない。鬘だ赤いジャケットで語る漫談の綾小路きみまろなら、誰も自分のコトと思わないが、相談者自身に向かって言っているから、これは・・・。フェミニストは笑えない。
「
あなたが困っているときに助けて上げられなくてごめんね。」とは、伝えるタイミングが難しい。コレができるぐらいなら、もう話し合いができているだろう。離婚した母は、働いて生活を支えなくてはならないし、男との関係があったら、娘のことを考える時間も余裕もないんだろうし、上野先生、独身のせいか、物事を単純に考えすぎる傾向がある。
たしか、娘を自分の支配下におくことで、いい子にさせるつもりが、ひどい圧制になって、娘の意志に反することをさせてしまう場合がある。フェミニズは、いいこともある。しかし、フェミニズム一点ばりの上野先生の主張は、朝日新聞ならいいが、読売新聞は掲載しないだろう。産経新聞なら、ムリかもね。
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コメント
興味深く読ませていただきました。
相談する側、される側、お互いに主張の偏りが強くてちょっと問題がありそう、との見解。私も同意です。
それにしても、親に話せない悩みを抱えた娘を、母親は『取り乱すことなく』と感じていた。ということに驚きました。
どれだけの思いでいたことか、まさか平然としていたわけがないのに、世間体にしばられて、実の娘の気持ちを思いやることもできなくなってしまったのでしょうか。
様々な家庭のかたちがあって、問題の種類もひとことでは片付けられないものなのですね。
なにかに固執して広い目で物事をみれなくなるのは、怖いことだと思いました。
考えるきっかけをいただきありがとうございました。
明日香様
母親が中絶した女子高生の悩みを受け止めるのは、当たり前かと思っていいましたが、娘の悩みを受け止める親は、相当しっかりしていてもできないのかもしれません。
あるいは、娘がそういう問題を抱えるのは、地球環境的に、個人個人の親の守備範囲を越えた問題かもしれない、とも考えています。管理人より
投稿: 明日香 | 2012年2月 7日 (火) 00時54分
nozawaさん、このような分析をしてくださりありがとうございます。私も、上野先生の回答を読み、とても後味の悪いものを感じたひとりです。あのコメントは辛辣すぎると思いました。
ほかのサイトでみても、上野先生を支持するようなコメントのほうが多く、相談者は最低の母親のように書かれてあったので、世間ではこのように思う人のほうが多いのかとちょっとがっかりしていたところでしたが、nozawaさんのコメントにちょっと救われました。「綾小路きみまろなら・・・」というくだり、上野先生に読んでいただきたいです。
ペンペン草様 上野先生の意見は、意見として存在価値は認めるべきですが、相手の存在を押しつぶす一辺倒の意見は問題です。読者の側も、上野先生の見解に押しつぶされないだけの考えを持ってほしいですね。nozawa22管理人
投稿: ペンペン草 | 2012年2月11日 (土) 16時36分