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2011年10月 1日 (土)

脚本家 岡田惠和×中園ミホ×尾崎将也

1364 1363 NHK「ディープピープル」で、52歳(岡田惠和×中園ミホ)と51歳(尾崎将也)、三人のライターが対談をしていた。彼ら三人、ちょうど今が旬、体力も気力も充実している。脚本家は、裏方だから、何を書いているか、多くの人は知らないだろう。私も、ドラマを見ても脚本家は知らなかった。

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中園 ミホ(本名は中園美保、1959年7月16日 - ):東京都中野区出1354 身の女性脚本家。日本大学芸術学部卒。2010年度から日本大学芸術学部客員教授を務める。
大学卒業後、広告代理店に入社。同僚がシナリオ講座に申し込んだが、行けなくなったため、その代わりにノートをとるためシナリオ講座に参加。1年3ヶ月で広告代理店を退職したのち、コピーライター、四柱推命の占い師などの職業を経験。偶然知り合った脚本家の田中清造の清書係に就く。その後、これらをきっかけにシナリオライターとなる。「ハケンの品格」「下流の宴」の脚本は中園ミホ。

岡田 惠和(よしかず、1959年2月11日 - ):東京都三鷹市出身の脚1351 本家、小説家。「岡田恵和」とも表記される。所属事務所はマツ・カンパニー。和光大学人文学科中退。企画会社勤務後、フリーライターとなる。音楽評論家・FMのDJを経て、1990年に脚本家としてデビュー。シナリオ修行は、東京・青山のシナリオ・センター。同校卒業生は内館牧子と並ぶ出世頭の一人。『彼女たちの時代』(1999年)で、芸術選奨新人賞放送部門受賞。連続テレビ小説『ちゅらさん』(2001年)で、向田邦子賞、橋田賞をダブル受賞。連続テレビ小説「おひさま」の脚本は岡田惠和

青山シナリオ・センターの先輩のトップは、新井一先生の弟子でジェームス三木が一番最初と聞いている。

尾崎 将也(おざき まさや、1960年4月17日- ):兵庫県西宮市出身。1360 六甲高等学校、関西学院大学文学部を卒業後、広告制作会社(SP)に就職するも脚本家の夢を諦められず、1992年に『屋根の上の花火』で第5回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。
代表作に『アットホーム・ダッド』『結婚できない男』『特命係長・只野仁』『白い春』がある。妻は小説家の佐伯紅緒。2010年、初監督映画『ランデブー!』で映画監督デビューを果たした
。映画『ランデブー!』予告編
http://youtu.be/E3cIcp4YrDA★★

1348 1370 岡田惠和×中園ミホ×尾崎将也の三人は、以前からの知り合いらしく。「中園さん、また爆弾発言するのかも」と、岡田が心配顔で待ち受けて、最後に尾崎が到着して、トークが開始。

 三人が参加したアジア映画脚本家会議で、中園が
「岡田さんのドラマは視聴率が悪い」
「ヒドイ、大きなお世話、その瞬間、東アジアのマーケットへの道は途絶えてしまったね」
「ゴメン、だけどこんなに日本人に愛されています、とちゃんと後にフォローしたつもりです。でも、通訳の人って、端折るから。すみません、数々の失言はは、きょうも覚悟して頂かないと。」

「尾崎さんは、とてもシャイで寡黙の方だから、ほっとくとずーと黙っていると思うので、こんどディープピープルにこのメンバーで出るよといったら、『尾崎さん何かしゃべるの?』と一緒の人がいうの」という中園に、尾崎は「必要なことはしゃべる」と返した。

シナリオライターになろうとして、勉強している人には、参考になるのは、いろいろあったが、尾崎のドラマの書き方が参考になると思った。他の岡田、中園の作業の仕方はひらめき型だから真似しにくいが、尾崎の作法は、努力型だから近づけそうに思えた。

 彼の作法は、プロット(筋書き)のアイディアをB4サイズの紙に“時系列に書く”独特の執筆法である。尾崎は、書き始める前に、B4用紙のノート上にアイディアを組み立て整理する。着想を書いていくのであるが、これでラストシーンが先に出たら、それを一番下に書く。

1380 B4サイズの紙に、ストーリーの展開に従って、出来事、登場人物の性格、動きが書いていくわけだが、それを時間の流れで各登場人物の動きを配分していく。その流れをラストシーンに向かってまとめていく。B4サイズのノート一枚を45分と考えて、それを整理する。途中は未定分は赤文字、決まったものは黒文字で記載する。

ほぼアイディアが固まったら、ストーリー展開が、すでにできているので、あとはシナリオとし1384て書くだけになる。テーブルにパソコンを開いて打ち込んでいく。(いまどき、手書き原稿の人はいない)一話出来たらプリントアウトして、赤字を入れてパソコンで訂正する。

このやり方をすると、ストーリーができているから、非常に書き下ろすときに、安心してスケジュール通りに作業が進む。ほぼドラマの時間配分も、作業そのものも計画に従って終えることが可能になる。プロデューサーへ書き下ろしスケジュールを伝えても、原稿が遅れることが少ない。

 この尾崎の方法に対して、中園、岡田の作法は、シーンができて、登場人物が勝手に動くからプロットがどう展開するか、作家本人にもわからないという。天才型の人ではこの傾向がある。このタイプの作家は、最初のシーンを書いて、そのあとうまくいくと、その自由さはいい方向に作用する。しかし、悪くいくときは、とどめなく悪い方に行ってしまう。後悔することも多い。その点、尾崎タイプは先にストーリーを作って、出来事も、45分以内で納める計画表があるので、展開には限度があるが、安心して書ける利点がある。天才型の人も、この手法を取り入れたら、なお一層計画的な原稿つくりができる。

1374 「おひさま」の脚本家岡田は
「書く前にプロットを提出して、それについて話し合うのはキライなので、基本的にはしていない。つまり、締め切りを待っているプロデューサーは、何の話が来るかわからない。」
中園「ハラハラドキドキの心でワクワクする」
岡田「ドキドキトワクワク」
1368中園「ハラハラもする。実は私、必ずハコ書きはします。そうすると、(書き直し指示されても)キズは浅いです。プロットがあると、楽しくないじゃないですか。」
尾崎「(プロットがあると)スイスイ書ける」
中園「失礼しました」

1373 中園は、別のところで、「尾崎さんの脚本って、(プロットを作って、原稿をプリントアウトして赤入れて直したりしているから)完成度が高いけど“”がないナって。ホント、スミマセンね、上から目線で。(しかし)「結婚できない男」を見たとき、“ウアW-すごいよ!”ものすごい大きな花を咲かせたナ、という気がして興奮してしまいました。」と、中園の言いたい放題の言動に、二人の男は振り回されていた。特に三人は同級生という年齢で、言いたい放題の女を抑えられない。

 シナリオセンターで勉強して基礎ができても、やはり才能があるなしは作用する。一週間に1本は新しいものが書けると着想力と言語才能というか、人と人の中に溶け込む何かがないと、人間観察に不足が生じる。

 ストーリーの中に、複数の登場人物に緊張関係があり、それを転がしていけるか、である。それを脚本のなかで表現して、一本にまとめるまで出来たら、デビューの基礎ができる。

 縁故が無い人は、コンクールで賞をとるのが近道だろう。ただ、多くの人は、生活を維持できないから、チャンスが来る前にあきらめていくことが多いから、今活躍している人が本当の才能がトップとは限らない。最後までチャンスを求めて、魚釣りみたいに粘っていると幸運がくる。しかし、うまく運をつかめないと、一切のものを失うから、覚悟があるかどうかだ。ライターで食える人はごくわずか、大変な職業である。

 シナリオライターの勉強していて、壁にぶつかることがある。あまりまじめだと、余裕がないから、たとえば、“会話の妙”を出せない場合がある。こういう余裕の会話が出せると、“間の妙”が出て、壁が越せるかもしれない。これは一つのヒント。むやみに使うと、バカみたいな文になるから注意。

署長(梅宮辰夫):(電話で)出社したら、すぐ来てくれ。新しい仕事だ。(場面変わって)女をホテルからエスコートする仕事だ。ジャパンTVの女子アナだ。
部下(高橋克典):女はどうして女子アナというのでしょうか。男のアナウンサーは男子アナウンサーと言わないは言わないのに
署長:知るか!そんなこと。

最近のシナリオライターの地位と悩みがよくわかる、マンガ原作に勝てない人たちの言い訳
http://youtu.be/qny2lwMilL4

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  • 20枚シナリオ基礎8週、本科20週、研修●週
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    コメント

    シナリオライターの勉強している人には、参考になるのは、いろいろあったが、尾崎のドラマの書き方が参考になると思った。他の岡田、中園の作業の仕方はひらめき型だから真似しにくいが、彼の作法は努力型だから、近づけそう。

    投稿: シナリオ勉強中 | 2011年10月31日 (月) 11時14分

    NHK「梅ちゃん先生」は尾崎将也の作品。

    投稿: 尾崎 梅ちゃん | 2012年6月12日 (火) 12時29分

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