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2011年2月26日 (土)

遺恨あり 原作吉村昭 「最後の敵討」

Main 本作は、明治13年12月17日、東京市京橋区三十間堀にあった、旧秋月藩主黒田男爵邸内の書生長屋で、同じ旧秋月藩士で、東京上等裁判所の上席判事となった一瀬直久を討ち取った青年の人生を描く。原作吉村昭 「最後の敵討」原作を読んでいないが、しっかりした構成で、六郎は親の仇討ちという意義(武士の名誉)を追いかけながら、ついに本懐を遂げたのち、殺人罪に問われ、しかし「士族につき、終身刑に処す」と終身刑で、帝国憲法発布の恩赦で10年後に出獄した。

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Pic_cast_02 明治以後の新しい法理念でうごく新しい社会で、六郎は自分の人生をふと振り返ると、むなしさが・・・、旧家の門を入ってみると、まぼろしを見ているようでもあるが・・・誰もいない家と思っていたに、支えてくれていたなかがいた。「おかえりなさい。ごくろうさまでした」というセリフで終わる。

九州の小藩、秋月藩(あきづきはん)は福岡藩の支藩。元和9年(1623年)黒田長政の三男が福岡藩より5万石を分治相続した藩で、藩庁は秋月陣屋(秋月城跡 〒838-0011 福岡県朝倉市秋月野鳥)。明治4年(1871年)の廃藩置県により秋月県となり、その後、福岡県に編入された。

01慶応から明治と年号が改められた年、秋月藩の執政・臼井亘理(豊原功補)の屋敷に、同藩の過激攘夷派の藩士が乱祐して、執政亘理の首をとり、その妻・清(濱田万葉)を惨殺した。攘夷派の秋月藩国家老・吉田悟助(石橋蓮司)がそそのかし、開国派のリーダーである亘理を襲撃したのだった。

02_2  物音に気付いた亘理の息子・六郎は、両親の惨い遺体と、暗い部屋の隅にぼう然と座っている、幼い妹・つゆの姿だった…。すぐさま国家老の吉田に仇討を願い出たが、吉田は藩の法度で私闘は禁じられていると、この事件を闇に葬り去る。しかも、襲撃した者達にはお咎めはなし。その一方で臼井家には50石の家禄減俸という、理不尽な処分が下され、11歳の六郎は父母の仇討ちを胸に誓った…。

07  Pic_cast_01 明治5年。16歳になった六郎(藤原竜也)なか(松下奈緒)と力を合わせ、下手人を調べ上げていた。父を殺したのは一瀬直久(小澤征悦)、母を殺したのは萩谷伝之進(岡田浩暉)であると…。兄弟、親類縁者は、早々に仇討をあきらめ、おじ(父の弟)も「仇討など忘れろ」と六郎を諭し、文部省の役人の職を得て東京に出て行った。
Pic_cast_03  六郎(藤原竜也)だけは、父と母の仇討への思いが捨てられず、黙々と剣の稽古を続ける。仇討決行を決意した六郎は、父の形見の脇差を手に、早朝、藩境の峠道に身を潜めて一瀬直久(小澤征悦)、を待つ。だが、一分の隙もない物腰の一瀬直久を見て、六郎は身動きすらできず、情けなさに身を震わせる。次第を聞いたなかも、また「うちも悔しかです…」と静かに涙を流すのだった。
 明治6年2月7日、太政官は“仇討禁止令”を発布。これ以降の仇討は謀殺の罪として、死罪にされることになった。

10  明治9年、秋月で小学校の代用教員の職についていた六郎は、ついに東京に出る決意。「きっと、御本懐を遂げられますよう。お祈り申して上げております」。まるで武士の妻のように指をついて六郎を送り出したなかは、福岡県庁で給仕の職につくことを決めた。県庁ならば、上京した人間の消息も聞こえてくるだろう、つまり六郎のために一瀬の行方を探るつもりだったのだ。

03 東京に出た六郎は、あるとき道場主の山岡鉄舟(北大路欣也)と知り合い、弟子入りすることを決める。実は、鉄舟は旧幕臣の大物であり、今は帝の侍従として宮内省に勤める人物。いまさら剣の修行をするという六郎に、おじ(父の弟)四郎兵衛は仇討を忘れられないのではないかと訝るが、入門先が鉄舟の道場だと知り、安心する。
 

04当時、明治政府は法治国家を目指し「仇討禁止令」を発布。それまで“武士の美徳”とされていた仇討は「殺人罪」となった。しかも、六郎が討った仇は、法の番人である判事の職にある人間。六郎が果たした仇討=“明確な殺意ある殺人”は、大論争を巻き起こす……。

06 下女なか役松下奈緒は、役人のめかけしてまで資金援助して六郎を支え続けた。六郎の父を暗殺した一瀬直久役に小澤征悦、六郎を裁く判事・中江正嗣役に吉岡秀隆、六郎が弟子入りする剣豪・山岡鉄舟役に北大路欣也。

藤原は「六郎は、生きる目的はただひとつ、仇討ちしかないという思いを抱く、孤独な青年。非常に深いテーマで難しい役。」この役は役者冥利につきる。なかにも尽くされ、なおかつ山岡鉄舟の娘にも好かれる、うらやましい役だ。

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