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2010年8月22日 (日)

居酒屋 マリア・シェル薄幸な女

Gervaise3sss 「居酒屋」という古いフランス映画を見た。フランスの映画だけではないが、ハッピーエンドの結末を期待していると、うっちゃりを食う。高校生ころ見た記憶はあるが、ストーリーは複雑だから覚えていないが、主人公の女性(マリア・シェル)が洗濯場で組んずほぐれつの大ゲンカのシーンだけは記憶に残っていたが、他の部分はまるで覚えていない。

薄幸な女を演じたら、マリア・シェルの右に出る人はいない、そんな印象を抱かせる。薄幸だからといって、暗くないし、惨めな印象より愛おしさがある。

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Mariaschellizakaya1sss マリア・シェル(Maria Schell,1926年1月15日 - 2005年4月26日):オーストリア・ウィーン出身の女優。父親はスイス人作家、母親はオーストリア人女優。弟のマクシミリアンも俳優。

51355129同棲している男はモテ男、①ランチエだから、近所の女性の家に泊まっての朝帰りで、近所の 女どもは知っていて「旦那はいるか」とか、探りをいれてみたり、旦那を引き入れていた女が洗濯場にきて、マリアと鉢合わせ、そこで「泥棒ネコ!」というと「籍もいれないで、女房気どり」とやり返す。

5126ジェルヴェーズ(マリア・シェル)は足を引きずるが愛らしい女だから、男に好かれる。マリアがその女とケンカしている間に、男が出て行ってしまう。次の男②クポーは、前の男と違って、屋根のペンキやでまじめ。結婚してみてわかったことは、シブチンで生活費がないくせに酒好きだった。

お金がないから、クリーニング店を始めるために資金が必要だが、セッセとお金を貯めてようやく店が持てると思った時に、夫は屋根から落ちて、骨折してしまった。

薄幸の運命を背負った女ジェルヴェーズ(マリア・シェル)の半生を描いた作品。①ランチエ、②クポー、③グジェという3人の男の間で苦悩する主人公。貧乏と愛情の間で苦悩。時代と男女間というか、女の性が良く表現できている。

5138 イロ男①ランチエと別れ、屋根職人②クポーと子連れで結婚した女ジェルヴェーズ(マリア・シェル)、屋根から落ちる大怪我でそれを機に酒びたり、仕事もしない自堕落な男へと変わる。 洗濯屋をはじめようとしてお金をためていたが、夫の入院費ですかり店を借りる資金がなくなる。洗濯屋をはじめる資金を援助するとジェルヴェーズに優しい手を差し伸べる③グジェ。

優しい③グジェへと心を傾きかけるジェルヴェーズ。 そんな時、別れた内縁の夫であった①ランチエが舞い戻る。 夫②クポーは①ランチエを一緒に住まわせ、奇妙な共同生活を始める。三人の男に愛情を持ちつつ、アルコール依存症の夫②クポーは店のお金を持ち出して飲んだくれ、店を壊す大暴れ、二人の男も去っていく。働けるようになった長男も出ていく。そして、夫②クポーは病状が悪化、そして死。

ジェルヴェーズ(マリア・シェル)は、夫と共に生き甲斐を失って、居酒屋で飲んだくれる。それを5、6歳の末娘のナナが母を探して、店の中をのぞく。ナナは、憔悴しきって居酒屋で酒に溺れる母親ジェルヴェーズを見つけるが、母を残し店を出る。

ジェルヴェーズが、男運に恵まれないが為に苦労する女の生き方を19世紀のヨーロッパ社会に合わせて描く。演じるマリアシェルを見ていると、「悲しい」ではなく、「哀しい」という文字がぴったり来る。

娘ナナは、キャンディを店の人にもらい、リボンをもらう。ナナは、首にリボンを結びパリの裏街の通りで近所の男の子の目を惹きつけ、女の片鱗を見せる。ラストシーン。この "ナナ" というのが、次の映画に登場するジェルヴェーズの娘、 『女優ナナ』 。

余韻の残るいい映画だった。
高校生のとき、町の映画館(旭座)へ夕方6時頃行って、9時過ぎこっそり帰ってきた。一人で行って、一人で秋の冷え切った町を帰って来るのは、映画の余韻がシーンとした町の雰囲気と一緒になって胸に痛かった。いまどき、こんな映画の鑑賞ってないだろう。高校生の日常って、案外孤独で切なかった。分かる人と話がしたいものだ。

歌は岩崎宏美の「雪が降る」ですが、マリア・シェルのイメージを伝えているので、紹介します。

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ジェルヴェーズ(マリア・シェル)は、夫と共に生き甲斐を失って、居酒屋で飲んだくれる。それを5、6歳の末娘のナナが母を探して、店の中をのぞく。ナナは、憔悴しきって居酒屋で酒に溺れる母親ジェルヴェーズを見つけるが、母を残し店を出る。

ジェルヴェーズが、男運に恵まれないが為に苦労する女の生き方を19世紀のヨーロッパ社会に合わせて描く。演じるマリアシェルを見ていると、「悲しい」ではなく、「哀しい」という文字がぴったり来る。

投稿: nozawa22 | 2011年9月19日 (月) 22時17分

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