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2010年5月19日 (水)

ホームレス 意味不明の叫び 諸行無常

京橋方面から地下鉄日本橋に向かって歩いていたら、前方にホームレスの男が全財産を引きずって何か叫んでいた。何を叫んでいるのか、確認しようと近づいても、意味不明。

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ホームレス=乞食ではないのか、恵んでもらう気はなさそうで、歩いている。正午に近い時間だったので、廻りにOLなど通りは賑わっている。その髪はぼさぼさで、汚れたコートを着込んで…、右側に向かって叫び、しばらくするとまた叫ぶ。犬が吼えるように、叫ぶ。通行人は彼が何か言っても、まるで聞こえないかのようだ。

いつからか、彼がビルの中の住人と縁のない存在になってしまったのか。きっと、隣りをすり抜けてランチにいくOLとデートすることはありえない。

きっと30年、40年前まで遡れば、彼が日本橋や京橋のサラリーマンになって颯爽と歩いていた可能性があったに違いない。それが、方やホームレスで一人で叫んでいる男になり、方やパリッとしたスーツ姿のサラリーマン、もちろんそれぞれには悩みがないわけではないだろうが、社会に組み込まれて生活している。それは、まるでサルから類人猿となり、ネアンデルタール人に進化の過程をみる思いで、この対象を見た。

私が地下鉄の入口から降りていくときも、この男、吼えまくっていた。車道のクルマの音で騒音のなかで雑音の一つでしかないが、社会への遠吠えか。満月の夜、トラとなった李徴が叫んでいる小説「山月記」中島敦を高ニの教科書で読んだ記憶がある。

取り返しのつかない差を嘆いているのか、もう狂っているのか、何を見ても叫びたくなってしまったのか、吠えていた。気持ちの上では、もう人間ではなくなっているのかもしれない。

いつホームレスになるか、それは他人ごとではないと思う人もいるはずだ。サラリーマンなど無産階級は、職を失えば家のローンを払えない。家を失い、家族に頼れないと、寝る場所がない。食うものが買えない。いい人だから規則法律を違反しないと、こうなるのであって、悪い人間は、法を犯して生きている。そういう人は、法を守ればきっとホームレスだろう。

今サラリーマンで、パリッとした服装だって、1年同じものを着ていれば、ホームレスに近いものになる。雨の日も、外で暮らす生活を続けたら、きっと疲れが顔や姿に出るだろう。社会とつながりがなくなれば、どうだっていいと気持ちもすさむ。諸行無常。

考えてみるまでもなく、「生きていく」ことは、「死ぬ」ことより大変である。生きていながら、生きることを放棄しているのか。「生きる」と「死ぬ」の中間が、ないようで、あるような、そんな風景を見た気がした。

本人に聞いてみなければわからないが。問いを投げかけても、答える次元にいないのかも。ホームレスにも、社会の組織に戻れる可能性のある人もいれば、野犬化した人もいる。人間社会にいながら、コミニケーションできない状態の人もいる。

考える力があって、今の境遇を意識鮮明に見えたら、つらいだろう。多分、もう意識混濁の状態でなければ、やっていられない。

段ボールハウスのホームレス訪問

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コメント

私は茅場町に住んでいますが、ホームレスの人たちって大抵独り言をブツブツ言いながら歩いている人が多いです。この大声を出していた人も見かけた事があります。ホームレスから社会復帰された方もいるけど、残念ながらああなったら無理と感じる人が多いですね。

投稿: なお | 2010年5月19日 (水) 15時02分

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