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2008年12月 2日 (火)

宮本亜門 引きこもり少年から脱出

Img_0977 宮本亜門を含めて、世に出ている人の幼い時代を振り返ると、その生育過程の時々に感じるものを目一杯感じている。彼の場合、他人と違うという意識が、いつもあって、それを心に押し隠して、他人と折り合いをつけて、折り合う自分に重荷に感じる部分があった。ニッコリ笑うと周りの大人も友だちも受け入れてくれるということを知る。

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Img_0980 単に可愛がられる存在だと、そこには神経は使わないで済む。ねじれた神経には、先回りして考えてしまう。これも、父が許されない結婚をしたという、出発点からかけ違いがあったのかもしれない。許されない仲の料亭の女性と同棲する形で家出して一緒になり、妊娠した子が子宮外妊娠で下ろしたほうがいい、と言われたが、病院を変えて出産した子が宮本亜門(亮冶)である。

Img_0982 喫茶店を営む父と、松竹歌劇団専属の元ダンサーであった母との間に生まれる。幼少時代から実家の向かいにある新橋演舞場に通いつめ、幼稚園時代から藤間流日本舞踊を習い始める。同じ時期に中村勘三郎と学んでいる。また、仏像鑑賞に没頭し、小遣いを貯金しては京都や奈良を旅した。
 港区立白金小学校から玉川学園へ進学。高校1年生のとき不登校に陥り約1年間引きこもり生活を送る。窓の無い自室で様々なレコードを聴く生活の中で演出家を志すようになる。1年生の終わりに慶應病院の精神科での診察が功を奏し、再び学校に戻る。
ウィキペディア参照(Wikipedia)

亜門は幼いころから、母が店でお客に見せるにこやかな顔をいつも見ていた。それでか、人から好かれるには笑顔を見せることが周囲に好かれるのだと覚えた。もう一点、日舞を習って化粧していたり、その点から、仲間はずれを味わって、自分が他の変わっている、と自覚があった。この普通の子都の違い、これが感受性をより研ぎ澄ませてきたかな、という印象である。

Img_0997 そのギャップを埋めるため、笑顔を見せ、仲間と折り合う努力をして、亜門自身、うまくやってきたように自覚していた。折り合う、うまくやる、仲間と同じ価値観を共有するのには、自身の心の中にギャップ意識が醸成される。しかし、自分が変わった子であるという意識から社会から省かれてしまう恐怖感があったから、必死に自分を制する気持ちがあった。

小学生の高学年か、中学一年あたりから、仏像に興味を持った。仏像の美しさに魅入られて、心が安らいだ。仏像の女性的な美には、ムリして笑ったり、合わせないでもいい。自分を偽らないでいいから、ホッとできた。

Img_0989Img_0991萬福寺変わった羅漢がある。腹の皮をはぐともう一つの顔がある像があった。亜門はこれを見て、ひどく感銘を受けた、という。大昔も今も、自分の中には違う顔で生きる悩みを背負っている人がいるんだと知って、共感を得た。

Img_0994 父から母の余命はあと数ヶ月だと聞いて、悲しくて辛がっていると、母はその病気に勝って、必ず病院を出る。一日でも長く生きのびていく、と生きる意欲は非常に強かった。その後、奇跡的に回復した。一年後に又悪くなったりしたが、また回復という繰り返しをした。

Img_0984 母は、夕日を見て、亜門にいう。
きょう生きていることに感謝しよう。
神様、きょうも私は元気に生きています。
命を与えてくださってありがとうございます。
ほら、この雲、この空、いつも同じに見えるけれど、毎日違うのよ。あなたの目が見ていないだけで、全部新しいの。この一瞬は、一生見られないのよ。

それから、宮本亜門はもっと引きこもりになった。
Img_0979母は、「どうして学校へ行かないの?」いきたくない。「そんなの、説明にならない」放っておいてよ。
「一体、お前、どうするつもりなんだ!」とにかく嫌なんだ。
「なにか理由を話してくれよ」もう学校へ行かないから。だから、あきらめて。「あいつは何を考えているんだ」
父と母が交互に亜門に言い募るが、てこでも動かない。

一年たったころ、亜門の両親が大喧嘩、階下でどたばた。
「亮次がアンナになったのは、オマエのせいだろう」
「いい加減にして!」
「一年間オマエ、何やっていたんだ」
バシッ、父が母を殴った音。「やめて」ガチャン!

亜門はそれに耐え切れず、階下へ行って、父を止めた。
「お母さん、大丈夫? やめろよ。お母さん、大丈夫!」
父を殴り倒す。父は刀(模造刀か)を持ち出して、切りかかると亮次(亜門)は二階のトイレへ逃げ込む。そのドアを父は模造刀で切りつけ、放水してしまうのちに、父は疲れて倒れこむ。
「亮次(亜門)、もう出てきても大丈夫」と亜門はトイレから救い出す。

この騒動以来、亜門は精神科の先生に語る。(話の筋は、論理飛躍を伴いながら、ドラマが進む)
Img_0995_2「先生、(窓の外を見ながら)この雲、この空、いつも同じに見えるけれど違う、先生、きょう、見ておいたほうがいいよ」という。
「君に話、面白い。変わっていて面白い。明日学校へ行って、友だちに話してあげなさい」
「先生、僕は病気なんですよね?」
「病気?病気だったら、もう治ったと思わないか?宮本君、明日は学校へ行けるかな、どう思う?」
「明日、学校へ行ってみる。」

Img_0996 診察室を出ると、廊下に母が待っていた。「お母さん、もう大丈夫、いろいろ心配掛けて、ごめんね」母は、少し微笑む顔を見せて、すぐ涙ぐむ。この演出が微妙でうまい。

心理の移動というか、引き籠もりの治った瞬間は、理屈、論理ではうまく伝わらない。その部分が演出の醍醐味、私の考えていた、人間心理に変わり目、これを劇やる人は、こうやってやる。庭の飛び石を歩く要領だな、と思った。

精神科の医師も、うまく描いていた。すごく気さくで、対等に友だちにあっているように「宮本君、おもしろい!」「変わっていて面白い」変わっていることは、面白くて価値がある、それを言われて、確信がもてたとき、ウツは治って、引きこもりは完治した。

Img_0981 微笑して付き合っている子は、相手、周囲との折り合いをつけているんだとは、世間の人は気づかない。家庭に不幸を抱えているとか、感受性が強くて自分と外のギャップに悩まされている子は、それを解消するため、笑っているしか方法が見当たらない。

そうした子は、よく考える子になる。下手すると突っ張りに走って、暴走族になったり、不良仲間とつるむことで心の解消したり、自分のカラに閉じこもったりする。逆に、ボンボンのママ育つと、麻生さんタイプ、安倍さんタイプ、福田さんタイプになるのかな

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コメント

はじめまして
 引きこもりからの脱出は、若ければ若いほど、しやすいでしょうね。宮本亜門さんの場合は、先生の言葉が、自己肯定感につながった。このままでもいいんだ、と。そう思えたとき、ひきこもる必要は無くなる。
 ただし、それは「自己肯定を促すきっかけがあれば」の話であり、気質的にガンコだと、きっかけに遭遇する確率は低くなり、また年をとればとるほど、頑固の度合いが上がってくる。負のスパイラルですね。
 日本は世界の中でも、自己否定が強い国だと言われます。自己否定が強いと、他者も肯定できない。そんな気がしてなりません。家庭・学校・企業、何処でも、引っ張り合い。
 物質至上主義では、劣等感をバネに伸びてきましたが、歪みが顕在化してきたように感じます。どれだけ日本国民が心を棄て、馬車馬のごとく働いてきたことでしょう。
 そんな国に、ひきこもりが大量に出てきても何の不思議もありません。今一度、自己肯定できるような育児や教育を考えなければ、引きこもる人間は増え続けると思います。
 
 精神科は、患者にただ薬を出すような所ばかり。良質なカウンセラーを多くし、保険適用ができ、もしくは無料でカウンセリングを受けられるようにならなければ・・・と考える次第です。自分なりに感じていることを書かせて頂きました。

管理人より
 しっかりした考え方で、正しいと思いました。自分を「引きこもり」とおっしゃるあなた、あなたは正常ですよ。自信をもってください。
 きちんと話を聴いて、アドバイスをする良質なカウンセラーの増加は急務だと思う。自殺者数を見れば、弁護士や医師の増加より、カウンセラーの増加を優先させるべきです。

投稿: 23歳ひきこもり | 2011年5月26日 (木) 18時15分

コメントありがとうございます。
 上っ面の自信は学生時代に砕かれ、この世に対する厭世感が拭えないので、あまり意欲的にはなれません。未来に夢を持てる日本にする手伝いもできません。ただ、祈るだけです。
 時々、このサイトを拝読させて頂きますのでこれからも青臭い私を、どうぞ宜しくお願い致します。それでは。

 管理人より ひきこもり青年へ、
 あなたはもう自分の伸びていく方向をすでに見つけています。あとは背中をドン押されるだけです。初めて自転車に乗ったのと同じです。ヒナが巣立つ時と同じで、怖いような気持ちがあるのです。

 それを確かめるには、快眠、快食、快便は、できていますか?大丈夫ですか。これができていないなら、その点を改善しましょう。
その第一章として、
①体力を充実させましょう。
 会社勤めでも、入試でも、朝起きるという生活パターンで、社会に組み込まれる体つくりをしないと、受け入れられないのです。
 ということを踏まえて、体を鍛え、「快眠、快食、快便」実現をしてください。それには、男女とも、人と口をきいて、人と接する柔道みたいな格闘技がいいですね。とくに引きこもり傾向にある人は、スポーツジムより、闘争心をかきたてる格闘技がいいです。

②経済的不安を排除しましょう。
③友人(異性含む)をつくりましょう。

長くなりそうですので、ブログで、続きを書きます。

 
 

投稿: 23歳ひきこもり | 2011年6月 1日 (水) 17時33分

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