« ダビング10、二次使用は解放しよう | トップページ | 金正日キムジョンイルかキンショウニチか »

2008年6月25日 (水)

林真理子 戦中の父と母、そして戦後

Photo_2 林真理子は家が古本屋、貸本屋を山梨でやっていたとか、どこかで聞いたような気がしていた。母みよ治は山梨で高等女学校を卒業して東京で女子専門学校をでて福島で教師をやっていたが、志し止みがたく、旺文社社長の赤尾好夫(山梨県石和出身)のツテを頼って東京へ出た。林真理子 - Wikipedia

父林孝足之輔は、第一銀行(現みずほ銀行)飯田橋支店に勤めていた。役者にもなれそうな大きな目の美男子であり、銀行家でありながらギャンブル好きでチャランポラン、と林真理子は書いている。文芸春秋平成19年9月号を資料としています。

☆読み始めたら、ここで木戸銭としてクリックしてね!
   ↓   ↓

人気blogランキングへ
  nozawa22ブログ順位がわかる

02 母は、山梨の高等女学校では学校始まって以来の秀才で努力、忍耐する大正の女であった。二人の性格は、対照的である。ちなみに、林真理子自体、自称して、性格は父似で、顔は母ゆずり、という。林真理子を見れば、なるほど、とつい失礼ながら思ってしまう。武田信玄の国は、骨の太い人が多い。

父林孝之輔と母みよ治は、旺文社社長の赤尾好夫の紹介で見合いをして、結婚。その後、中国張家口にある日本の国策会社に勤めた。国策会社へ勤めると二度目の召集はないと思われていたが、戦況が厳しくなると、赤紙がきた。「ここで待っているように」と言い残して、出征した。再び、家に戻ったのは、昭和28年であった。9年間、まったく消息不明であった。赤尾好夫 - Wikipedia 

日本愛国党党首の赤尾敏と親戚関係があるとひそかに思っていたが、違うようだ。毎回選挙に出ては供託金を没収されていたが、右翼の中では、愛嬌があり、隠れたファンが多かった。

終戦時、武装解除された後、「八路軍は日本兵を優遇する」と聞いた父は、八路軍に志願して行くと、元満州医科大学の稗田憲太郎教授と知り合って、教授に気に入られて可愛がられた。稗田教授は国賓級の扱いで中国の医術のために働いた。華国鋒首相が来日した際、稗田教授の遺族を訪問したくらいである。華国鋒 - Wikipedia  八路軍 - Wikipedia

03 そんな稗田教授の子分として、くっついていたので、父は食うものには困らないいい暮らしをしていた。日本が食うものに困っていた時代、優雅な生活を過ごしていたので、母や私(林真理子)は「あの人も、当時の苦労をしていたら、もう少し性根のある人間になっただろう」という。

父が出征したとき、母は妊娠中で、出産のために日本へ帰ってきた。昭和20年1月のことである。この子供が母を日本に無事に帰すために生まれてきたようなものである。この子は、生まれて三ヶ月で風邪をこじらせてあっけない死であった。

04 終戦の報を聞いて、母はまず赤尾好夫家へ掛けつけた。昭和20年から21年は、連合軍の将校を呼んで、パーティを連日開いていた。赤尾好夫の戦犯容疑を晴らすのが目的だったという。混乱期の東京でありながら、大変愉快に過ごすことが出来た。

楽しいときはそう長く続かず、田舎の山梨の長兄が病死し、母も弱ってきたので、家を支えるために帰ることになった。母のやっているお菓子屋を手伝いながら、その間口を借りて自分の古本を売り始めた。当時は、古本を借りて読む人、買う人が多かった。店は駅前にあり、赤尾氏も駅を利用し、店番をしていた真理子の母をよく知っていた、という縁である。

02_2 そして、昭和28年、死んだと思っていた父が稗田教授と共に帰国した。東京へ帰ることもなく、母みよ治の実家で暮らした。翌年母が40歳近くで女の子を生み、翌年弟を生む。

父孝之輔は、朝起きると中国国歌を大声で歌い、それを時計代わりに聞いて起きるのが、幼い真理子の日常だった。父は、店8_1 の金をチョロまかして、競馬やマージャンに精出していた。そして、中国時代のことをある日しゃべりだして、それをテープに取っていた。それがほぼ終わった今年二月に亡くなった。

『私は、お父さんというビンボウくじを引いたはっかりに、ずーっと苦労した」と母みよ治はいうのだ。91歳になる今も山梨で一人暮らししている。

☆今後とも、励ましクリックよろしくね!
   ↓   ↓
人気blogランキングへ  感想をコメント欄↓へお書きください。

|

« ダビング10、二次使用は解放しよう | トップページ | 金正日キムジョンイルかキンショウニチか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ダビング10、二次使用は解放しよう | トップページ | 金正日キムジョンイルかキンショウニチか »