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2008年5月21日 (水)

佐藤紅緑を愛読する少年は田舎者

03 投書の文章が書かれたのは、昭和63年頃であるから、投書の佐土原隆さんは、現在80歳過ぎているだろう。大正デモクラシーの影響や戦後の民主主義の空気をたっぷり吸った兄貴の世代である。日本の軍国時代もよく知っている。

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東京へ出た長兄が残してくれた本箱に、岩波文庫がぎっしり詰まっていた。幼児期には全然興味の涌かない本ばかり並んでいた。今でもおぼろげに覚えているのは「ローマ帝国衰亡史」とか、大型の本では、哲学的な表現が多い「三太郎日記」。佐藤紅緑の。「少年賛歌」という本、これが、一番読みやすい本だった。小学6年でも読めた。1949年 紅緑死去。享年74。

作者の佐藤紅緑が何者か、知らないで読んでいたが、希望に燃えて、貧しさを跳ね飛ばす血気を感じた。この正義感や不屈の精神が、読んでいると極めて明快で気持ちいい。

Photo 佐藤紅緑の長男がサトウハチローであり、佐藤愛子はハチローの腹違いの妹である。「血脈」(上中下巻)に佐藤家の内情が思い切り書いてある。読んでいると、始めは興味深深だったが、ちょっといい加減にしてよ、チャランポランというか、常識ハズレが度が過ぎる、そんな感じである。中巻まで読んで、この家のこと知っても・・・と、止めてしまった。サトウハチロー - Wikipedia 1945年(昭和20年)第二次世界大戦後初めてとなる映画『そよかぜ』の挿入歌である『リンゴの唄』を作詞する。並木路子の歌により大流行し、戦後の日本を象徴する歌となった。

Photo佐藤愛子の「血脈」を詳しく論評しているホームページがあった。この方の論評は、佐藤紅緑、長男がサトウハチロー、佐藤愛子の背景が詳しく説明されている。(自分は父の小説を造り物だと批判し、ハチロ ーの詩を嘘つきの詩だと軽蔑していたが、欲望に流された紅緑も本当の紅緑なら、情熱籠めて理想を謳った紅緑も本当だった。ハチローにしても、そのエゴイズムには無邪気でナイーブな感情が背中合せになっていた)という具合に弁護してみせるのである。

三島由紀夫に言わせると、戦前、少年小説の読み手には二つのタイプがあり、立身出世を夢見る地方の少年は佐藤紅緑を愛読し、都会の子供は江戸川乱歩の「怪人二十面相」の方に夢中になっていたという。

このように、引用も斬り込みも鋭いので、かなり長い文章も、飽きないで読める。

佐藤紅緑、右翼雑誌「日本」の編集をしていたとか、河北新報の記者を青年時代にやっていたとか、断片的にわかる。佐藤紅緑は、少年雑誌に立身出世を夢見て. ひたすら頑張る少年の姿を追い求めて小説を書き綴っていたその前進精神は、小学生や中学生には快く響いたのではないか。佐藤紅緑に手玉に取られていた田舎の少年かもしれないが、田舎の人間が社会を動かす原動力になっているんだ。そう思って「怪人二十面相」派に負けないでいけば、いいんだ。

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