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2008年2月22日 (金)

市川崑監督追悼番組 「赤西蠣太」

8800 市川崑さんの映画「赤西蠣太」あかにしかきたを紹介する。独断的な見方であるが。なかなかおもしろい映画である。

以前に「キューポラの見える町」をビデオで見た。また、市川崑さんが、東京オリンピックの映画を監督したら、記録より芸術に重きを置いて撮ったから、国威発揚の映画になっていなくて、偉い様のご機嫌を損ねた、というのが、彼の人生で勲章になっているだろう。

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8799 「赤西蠣太」最初のシーンが傘二つを上から捉えている図が特異である。市川崑の視点だな、と思う。雨が上から降っているのを上から捉える感覚は、ストーリーとは関係ない部分でコルというか、芸術の追求がある。

20041011081aa8bf 東京オリンピックの画像でも、脚の筋肉を強調して力の根源に迫る力作だったのに、偉い人たちはこれを東京オリンピックの記録として、国威発揚にならないと、ボロンクソに言っていた。しかし、記録映画「東京オリンピック」より、市川監督の「東京オリンピック」が多くの人の記憶に残っている。

Camera_1 名作には、時代を超越した永遠の感動がある。東京オリンピックにおいて制作された映画「東京オリンピック」は、一流の選手たちの躍動する肢体美を追求し、さらに選手の内面にまで迫った。そしてスポーツの素晴らしさを我々に伝え続けてきた。制作から40年を経て、市川崑総監督が語る東京オリンピック。そこには、大いなるこだわりと苦労があった。(Wikipedia参照)

この傘の二人が「赤西蠣太」という新藩士を覗きに行く場面がトップで、主人公が登場する。映画主人公にはおよそふさわしくない、女で言えば醜女、不細工な男が将棋を指している。美男とはおよそ縁のない男がいつのまにか、視聴者をとりこにする。

8812 「赤西蠣太」は、なんという俳優だろう。この男が有名になっていない。白石城主、片倉景長から伊達兵部と原田甲斐の悪事(伊達騒動)を探るため派遣された間者、赤西蠣太は醜い顔立ちの上胃弱、しかし大変お人よしである。おおよその事を調べ終えた彼は国許へ戻ろうとす るが、正式に暇をもらおうとして故障を言われると困るので、夜逃げを企てる。ただ夜逃げするのにそ8810れなりの理由がないと怪しまれてしまうため、美人と評判の腰元、小波に恋文を送る。こっぴどくふられるはずだったがなんと小江は求愛を受け入れてしまう。蠣太は小江の清い心を傷つけたことをいたずらにつかおうとしたことを後悔する。さらに人目に触れるようにと廊下においていた手紙は老女蝦夷菊に拾われて、彼の手元に返される。仕方なく、老女に置手紙を残して脱走する。(Wikipedia参照)

8820 伊達兵部と原田甲斐の悪事を調べるために派遣された赤西蠣太は、殿の手紙を写し取る細工をする間者である。一応の業務達成したので、帰国するには急に退職する辞任届けをしたら、怪しまれるからと頭を働かす。それには美女の腰元に付文して、それをみんなに知られて恥ずかしいとか、メンツがつぶれて出奔する形で逃げ出す。そういう計画で付文をしたら、ひょうたんから駒・・・美女からイロ良い返事を貰うと予想外の展開がある。これで赤西蠣太は困ってしまう。

8828_2 わたくしは以前からあなたさまのことを立派な方だと考えておりました。どうせ一度は片付かなければならぬ体でございます。もともと町家の生まれですから、やはり町家へ嫁入りするものと思っておりました。

8832 しかし、あなたさまからお手紙を頂いて、わたくしは新しいのぞみが涌いてまいりました。わたくしが知らず知らずのうちに求めておりましたものが急にはっきりわかって参りました。わたくしが求めておりましたものが若いお侍の間にはなくて、あなたさまのお心の中にあるということに気がついたのでございます。わたくしは今、生まれてこの方まったく味わったことのない喜びにひたっております。

8857このご返事は、ずっと前に書きましたものですけど、あなた様は近頃、わたくしの姿をごらんになると、なぜか目をそらし、逃げるようになさいます。それでなかなかお渡しする折が見つからず、きのうも、おとといも持って帰りました。本当に悲しく思っております。 さざなみ

小波さざなみという名は、侍女として上がったときに、赤西蠣太がつけたものだ。本当の名前は「お鯉」というのだった。

8823 縦筋のストーリーは、伊達家の騒動で、分家側の伊達兵部と原田甲斐の悪事の発覚を本家側が江戸の徳川へ訴えて裁判決着のだんかいで、殺傷事件が起きて、分家側が敗北して・・・。失恋遁走を演出をしていた赤西蠣太が分家領地へ戻ってきて小波の家を訪ねてくる。

8859 慌てている侍女だった小波の嬉しそうな振る舞い。対面して二人がなにもしゃべれない。父がご「ゆっくりなさっていただきとうございます」というと、赤西蠣太「ゆっくりはしていられない」という。母が勧めても、彼の返事は「いや、きょうはそうゆっくりはしていられん」と返事する。それが、二人すわったまま、ゆっくりできないと答えながら、腰は上げない。

そこは、江戸時代の好意の微妙な表し方、モジモジで畳の目をムシっているよう関係だ。このモジモジが現代人はわかり難いが。江戸時代の見合いの席なんか、こんなものかもしれない。話によれば、昭和20年より前の恋愛は、それに近いものがある。

8853 市川崑監督の手法がそこここに発揮されている。最初の傘の場面もそうだが、原田甲斐の息絶える部分も、鴨居に掴まった手が次第に力抜けて落ちる、その手ばかりを追い続けるシーンなどは、記録から言えば、バタンキューでいいわけだ。その凝りようは、市川崑ならではの場面である。

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