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2007年12月15日 (土)

生んでくれた恩、育ての恩、どっちが

生んでくれた恩、育ての恩は、どっちが大切か。いまどき。生みの親と育ての親が違う人は少ないから、あまり問題にならないだろうが、A君30代半ばになって、いろいろ考えているようだ。

A君の両親は、彼が6歳で離婚して、母は妹を連れて出て行った。彼は父のもとに残された。父は数年して、今の母の家に入る形で再婚した。そこには祖母と同じ年の男の子がいた。

6歳のA君は、妹と別れるとき、たくさんあったオモチャを妹と分けるように言われたことが、離婚の現実を知らされた気がして、ショックであった。大人にしてみれば当り前の作業であるが、悲しくてやりきれなかった。子供には、精神的にガリガリと子宮に存在する胎児を掻きだす作業のようである。そのことが、彼には一番苦しくこたえた。そのことはずーっと頭から離れなかった。その後、原因不明の頭痛持ちとなった。

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8歳か、9歳から新しい母のもとで育てられた。父からは「いい子」でいるよう強いられていた。父としては、自分の子が新しい家で母はに気に入られるよう、気がかりであるのは、まあ同然である。父も肩身が狭い感じはあったようだ。食事に、行動に、勉強に「いい子」プレッシャーでがんじがらめで、A君、あまりニコニコしたり、子供らしい天真爛漫に跳ね回ることは出来なかった。新しい母は厳しい母で、なおかつ一人娘であったせいか、わがままな性格だったから、自分の気に入らないことには、かなり厳しい母だった。それに振り回された人生であった。

新しい母は職業婦人で、自分の仕事があるから、食事の支度、洗濯、掃除、家事一切は祖母がやってくれた。祖母は新しい孫にも、同じ年の男の子にも公平に扱ってくれたのは、救いであった。

父と義母に弟と妹が生まれて、彼自身が優しくハグされたり、母と素直に呼べない人生だったので、家の中では疎外感があった。家庭から出たいとずーっと思っていた、という。中学、高校時代、ボランティア活動やアルバイトをやって家を離れていることが多かった。それで精神のバランスを取ろうと思っていたフシがある。その間にも、漠然とした頭痛があった。

A君は、結婚を期に、生みの母とたびたび会うようになった。妹も彼氏ができていた。母は再婚していたが、別れて新しい夫と結婚していたが、その夫はアルツハイマーとかいうことで病院に入っている。再婚、再々婚でも、それぞれ新しい弟、新しい妹がいる。弟は就職しているが、妹は学校の寮に入っていたが、そこを飛び出して飲食街で働いているらしい。母の人生も父と別れて以来、波乱万丈で、重石が効かない人のようでもある。

それが結婚した途端、子供を持ってからか、頭痛がまったくなくなったという。「いい子」プレッシャーが消えたせいかもしれないと分析している。精神に余裕が出てきてか、母の人生に同情を感じて、なんとかしてやりたいと思っている。

A君、生みの母には同情しているが、育ての母にはそれがない。私には、逆じゃないかと思うが、それはA君には伝わらない。性格が厳しい育ての母を悪くいうが、現実の母は女であるから、気分が悪ければあたり散らすし、意地悪もあるだろう。父も母との間がギクシャクしているという。家の中で父は居場所がない。だから、別れた母とやり直すように計ったらどうだ、とA君は考えているらしい。

出て行った母、生みに母は、A君には見えないから、美化している。一緒に住んでいれば、欠点も見えるし、勝手なことをする母かもしれないが、一緒にいないが故に、「母は母」と見えて、会えなかった分、甘えたい気持ちで、父と一緒に再びなってくれたら、という希望がおきても不思議ではないが、そんなことをしたら、弟や妹をまたA君の立場にしてしまう。「覆水盆に返らず」を覆水を盆に返しても、却って現実をめちゃくちゃにしてしまう。育ての恩には、気づきにくいものなんだね。

育ててくれた母が、例え鬼母であったとしても、恩はある。これを孔子は、「父、父たらずども、子、子たれ」と教えている。子の側が、1枚上手を行け、そうすれば、物事は納まるんだということだ。母にプレゼントして、8歳から二十歳までお世話になって、一人前にしてもらったんだから、感謝するべきだ。感謝してこそ大人、その大人であることが勲章になる。「反面教師」という教師でもある。大切なこぶをもってこそ、大きく見える。

生みの母は産んでくれた恩はあっても、まずは育ての母にこそ恩を感じていくのが一番。この順序で考えないと、混乱を起こす。生みの母は、幻想で甘えたくなるが、この幻想を現実と見違えないことだ。

とにかく、離婚は大人の都合、子供にはエライ迷惑。選択を間違えないように。

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