帰国事業 北朝鮮帰国船 真相
NHKスペシャル「北朝鮮帰国船」午後9時から昨日見た。吉永小百合主演の「キューポラの見える町」で最後に北朝鮮へ帰るシーンがあったが、あれが、帰国事業だった。
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あのころ、左翼関係者は「地上の楽園」と盛んに宣伝していた。当時子供だった私たちにその真意はわからなかた。左翼さんたち、社会主義に好意的だったから、北の謀略に乗せられてしまったんだね。昭和20年代から30年は、学校の先生を初めとして、(社会党など)知識層はみんな、北朝鮮を社会主義社会の理想社会と思っていた。
社会主義、共産主義は、分配を公平にする意味では、確かにいい考え方で、搾取がない点、人間を公平に扱う理想であるはずだった。どうしてダメになるのかね。一生懸命働く人も、怠ける人も平等だから、経済が発展しない。その上に立つ人が案外傲慢になるという、人間の盲点、本能を考慮に入れていないから、崩壊してしまったのか。資本主義に負けたというべきか。社会主義国で唯一残っている北朝鮮も、配給制が維持できなくなり、今市場経済で各自に才覚でモノを売って生きる社会になっている。
「地上の楽園」とのプロパガンダに騙されて、
9万3千余の人々が北朝鮮に帰国していった。
今、振り返ってみると、北の金日成主席(正日の父)の謀略、日本政府の邪魔分子の排除などの意図、それをうまく社会主義を信じていた日本のいい人たちはコロッとだまされ、それでずいぶん若い学生達(在日朝鮮人)は、送り込まれてしまった。一旦北朝鮮に入ったら、戻れないから厳しかった。
在日朝鮮人の帰還事業 (10′04″ver.)
【帰国事業】 在日朝鮮人は祖国に帰りましょう
朝鮮戦争時に北朝鮮軍が占領した土地で行った南軍協力者への処刑など、恐怖政治が行われた。それは、ひどいものだ。体制に不満をもつものには、公開銃殺。北朝鮮の首脳部が今やっていることのルーツが見える。その事実が一般に知られていれば、その後のやり口がわかる。
日本で生活が苦しい在日の人々は、仕事も病院も無料だと聞かされて、それで、浮き浮きした気分であった。NHKスペシャルの切り口は、1人の「登場人物」小学5年生だった少年キム・チュガンが、家族と一緒に北朝鮮へ帰って、50年の辛苦をなめて、ようやく大阪へ戻ってきた。その現在の実情をカメラで追っていた。
もう1人の「登場人物」は、在日の朝鮮大学校の元副校長パク・ヨンゴンで、社会主義の発展を望んでいたので、地上の楽園を信じ、チュチェ思想の普及を懸命に努力した。その中で、学生に1人1人に祖国に帰って、祖国の発展に尽力するべきだと勧めて、多くの学生を北朝鮮に送り込んだ。その自分の行為を恥じて、反省して今それを告白する。
チュチェ主体思想の創始者である黄長燁ファオンジョンヨブ氏も北体制のまちがいをお互いに語り合う仲であったが、今その改革を叫んでも、犠牲になるだけだという話をした。その後、黄氏は韓国へ亡命する。
黄長燁(ファン・ジャンヨプ、1923年2月7日 - 2010年10月9日):朝鮮民主主義人民共和国の思想家でチュチェ思想(主体思想)の発案者、元朝鮮労働党書記。韓国に在住していた脱北者。金正日の家庭教師でもあった。最近死亡、直前に来日し、朝日新聞でインタビュー。ウィキペディア引用
チュチェ主体思想:1976年には指導思想として「金日成主義」を打ち出そうとし「主体思想」に一元化された。 主体思想の哲学的レトリックや論理構成は金日成の側近だった黄長燁によって整備されたものと言われている。
革命と建設の主人公は人民大衆であるが、首領は頭であり、党は胴体であり、人民大衆は手足と同じである。胴体と手足は頭が考えたとおりに動かねばならない。頭がないと生命は失われる。よって、首領の権威は絶対的であり、全ての人民大衆は無条件に従わねばならない。
社会政治的生命体論 政治的な生命は首領が与えるもので、首領は生命の恩人であり父と同じだ。従って、父の間違いで家が傾いたと言って、父を代えることができないように、首領を代えることはできないのである。全人民は、団結して無条件に忠誠を捧げなければならない。ウィキペディア引用 黄長燁ファン・ジャンヨプ 脱北高官 来日: nozawa22
「黄は北で警戒される反体制一家出身だ。生家は地主階級で、父親は日本植民地時代平安南道江東郡勝湖面の面長だった。兄は明治大学を卒業した。北で最も敵視される親日派のカテゴリーに入る。/黄は1938年、平壌公立商業学校に入り、在学中、日本の全国算盤大会で優勝した。42年、法政大学夜間部に入学、44年、朝鮮人学生の兵役徴集を避けて戻った。解放後、金日成総合大学に入り……」(*)。
こうして、1952年にモスクワ大学に留学し、大学院で哲学を専攻。博士号を取得した後、54年には金日成総合大学哲学講座長に就任。65年には同大学総長となった。これが、黄の学者としての履歴である。黄長燁書記の亡命とチュチェ思想の破産 菊池久彦 (RENK事務局)引用
そこで、「地上の楽園」と聞かされて清津チョンジンに着き、船から下りて来ると、数万の人民が熱烈歓迎された。これは動員されて集まっているのだとは気づかないから、帰国者は感激する。
それが、地方の入植地に着いて、荒地で電気もない土地に放りだされて、始めて「だまされた」と気づく。ところが、一家族に1人の指導員がついて面倒を見ることになっていた。面倒を見るのは表向きで、指導員=スパイ監視役で、彼ら帰国者が金将軍の文句を言ったり、生活のグチ、あるいは日本の生活を懐かしがるなどしたら、すぐ牢獄へ放り込まれた。日本からの帰国者は、日本と比較して不満を言うから、数ヶ月で数割減ってしまった。
帰国者は、日本から持ってきたテレビとか、ラジオで日本の放送を聞いたり、歌番組など聴いたら、「ブルジョワ志向」であると、告発されて投獄された。コレでは息が詰まる、母は泣いてばかり、父も工場へ勤めに行っても、給料は十分もらえず、4人の子供に食べさせることもできない。父は、数年して死亡。
生活は、成り立たないから、日本に残る祖母へ手紙を書いて送る。小学校5年までしか日本で学校へ行っていなから、平かなばかりの手紙である。最初に頼んだのは薬であった。手紙で、まず北の体制を賞賛した文章を書き、そのあとに用件を書く。下手に国家の悪口、北の貧困を書いたらどうなるか、よくわかっているから書けない。
日本からの朝鮮訪問がようやく許可されたのは、北帰国事業から20年後であった。始めておばあさんが孫に会えた。たくさんの荷物、特に古着を持っていくと、北では売れるのだそうだ。おばあさんは、6畳一間でパートをする身の上で、パート給料から貯めたお金をありったけ持って、北への航路、万景号マンギョンボンで行く。
訪問団で行った全員に指導員がピッタリ付いて、何を言うかチェックされているから、北にきてからどんな生活だったか、一言も語れない。おばあちゃんもそれを聞いて、孫に危害が加えられてはと何も聞けなかった。しかし、その表情から何が言いたいか、理解して、その後、すっと仕送りを続けた。
北朝鮮は韓国と対抗して、国の立場を強める方針で在日朝鮮人の帰国を認めた。これは、韓国がまだ国内産業が発達していなかったので、在日朝鮮人の受け入れを認めていなかった。北の方がドンドン入れて、国際的な地位を高めるという計画であった。これは、金日成の謀略の一環であった。
北の情報は管理されていたから、日本の左翼思想の持ち主は、コロッとだまされて、「北朝鮮は理想の楽天地」という幻想を描いた。北のやることは全部でっち上げであることが、最近ようやく日本国民全体が理解できるようになった。
当時、在日朝鮮人は生活保護を受ける人は多く、日本人の8倍いた。また、先鋭な思想を持つ人も多いと認識されていたので、金日成の地上の楽園構想は、日本政府にとっては「渡りに船」だった。当時の首相は岸信介、外相は藤山愛一郎であった。棄民政策をここで取ったといわれても仕方がない。
日本の政策では、この「棄民政策」は、案外、よく使う手である。ブラジル移民、満州への移民もそうだし、南米(ドミニカ)から戻って政府を訴えた人たちもそれだった。ドミニカ政府は、反政府支配地域に接する荒地を与えて日本人を弾よけに使おうとした。日本の出先機関は調べもせずそれに乗った。
政府のやることを信じちゃダメだ、ということか。国家のやることは残酷。国民を数字でしか理解しない。
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コメント
大学の研究で、このときの放送を観る必要ができたのですが、できればダビングして売っていただけないでしょうか??検討をお願いします。
投稿: 大久保 | 2008年10月26日 (日) 18時19分
私は、NHKスペシャル「北朝鮮帰国船」の録画をもっていませんので、NHK等へお問い合わせください。録画は消去済みです。
投稿: nozawa22 | 2008年10月26日 (日) 20時57分
【帰国事業】 在日朝鮮人は祖国に帰りましょう
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在日朝鮮人の帰還事業 (10′04″ver.)
投稿: | 2010年11月19日 (金) 17時41分