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2007年8月21日 (火)

復員教師の人生観、厳しさ

Tousyao01 中津川市立南小学校には、安江先生は二人いた。安江たけし先生は新聞に取り上げられるような教材を工夫する先生であった。

もう一人の安江先生は、少し大柄で体格にいい無口の先生で、悪いことをすると、こわい先生だと、上級生は言っていた。

ガナルカナル島か、南方の戦地から復員した先生であった。人づてに先生は、トカゲとか、蛇を食って生きのびたと聞いた。

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私は、小学校4年で、自由クラブを選択して復員教師の安江先生の植物クラブに入った。

クラブの時間になると、植物採集という名目だったが、学校から出て、木曽川べりに行ったり、三留(ミドノ)ダムを見に出かけた。帰りは、あまり遠いから、小学生十数人連れて歩くのは大変だ。先生は、通りかかるトラックを止めて、荷台に乗せてくれ、と交渉してくれた。

大抵の運転手は、荷台に何も載っていなければ、許可してくれた。荷台に小学生はどっどと乗り込んで、学校の近くまで連れて来てもらった。こんなことは、校長に教案にどういうこと書いて出していたのだろう。今は、とてもできない勉強だ。こんな危険な行動で、いい経験になったが、勉強としてどうなだろう。

戦争の話は、安江先生、特に何も生徒に話をしなかった。一度も、聞いたことはなかった。だから、誤解されることも多そうだった。

中津川市の奥に「川上」と書いてカオレと呼ぶ地域がある。その集落に住んでいたが、周り地域の人々とあまり付合いがないのか、私が大学生くらいの頃、川上村営「マス釣り池」へあぞびに行ったとき、「安江先生はご健在ですか」と聞いたら、この村営マス釣り池のパートのオバサンたち、「あの先生?」と確認した上で、一斉に渋い顔で答えを濁していた。変人扱いのようだ。

小学校4年の夏休み、4年生と5年生で「植物クラブ」の自由研究班で、安江先生引率で田立の滝へハイキングで出かけた。その頃、田立の滝という駅はなかったので、坂下から歩いた。坂道を歩くこと3時間以上あった。

4年生が一番年下で、その中で、遅れ勝ちな私は、先生の背にオブってもらって、田立の滝に着いた。あれ以来、一度も田立の滝は見たことがない。

先生の趣味は、釣り。夏休みは、保古沼(根ノ上高原)の池で、大きな竹を切り倒して、それを釣竿にして1mもある鯉を釣る話はすごかった。

戦争で生き残った人しか、そんな自然との格闘に似たことはしないだろう。戦争の残像が、トラウマが、先生の中にあるのだろう。私は、飢餓の島から生存して帰ってきても、ずーっと引きずっていたように思えた。

ベトナム戦争から帰ってきて、多くのアメリカ兵も、精神が病んでいたという話は、よく聞く。普通の生活してきた人間が戦場に駆り出されて、嫌いでも好きでもない相手、人間を殺す体験をすれば、精神がおかしくなるだろう。おかしくならない方が、逆に怖い。

戦争を知らない人に、戦争を伝えることは難しい。論理的に「戦争反対」『憲法9条を守れ!」と言っても、実感の伴わない空虚な叫びにしかならない。人間は愚かだから、もう一度戦争して、親が死に、子供が戦死しないと、わからないのかもしれない。戦争に行って戦うのは、多分社会保険庁に勤めるような連中は行かないだろう。せっせと年金を納めている連中が引っ張りだされていくことになる。

戦地に行く人間は、靖国神社に祭られるだろうが、空襲で無辜の民は散々殺されても、靖国神社には入れません。事実、靖国神社には、一人も空襲で死んだ人間は入っていません。

そういう市民の戦災で死んだのは、死に損である。戦争で死んだことに変わりはないのに、国はそういう死者は、放置している。靖国神社は、そういうところである。

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