« 向井亜紀、高田延彦夫妻 | トップページ | 栄転 昇進するには »

2006年10月 6日 (金)

他力本願と悪人正機説

Shinnrann002 親鸞の思想(宗教の基本)まとめると、他力本願と悪人正機説になる。

宗教学者花山勝友先生宅へ「親鸞について著作」のお願いに編集者と共に訪れたのは、十数年前のことになる。新宿区のJR駅を降りて、10分ほど歩いた。急にビルがなくなった地域に先生の家があった。

先生にアイディア、構想を頂き、私が書き下ろす。そのゴーストライターを頼まれた。先生はどこか学校で教鞭をとっていた。奥さんも同じように働いているから「花山先生」が家に二人いるから、混乱するなどとジョー談をおしゃっていた。

読み始めたら、ここで木戸銭としてクリックしてね!
   ↓   ↓
人気blogランキングへ   nozawa22ブログ順位がわかる

花山勝友ショウユウ先生は、この作品「親鸞、他力本願への道」(廣済堂)が出版されて、一年も経たないうちに急逝された。

浄土真宗が理解しにくい理由には、一番大きなものに「他力本願」と「悪人正機」がある。ここが、簡潔でストレートに説明できれば、日本人の宗教観が変わったかもしれないと思っている。

他力本願」というのは、他のものによって生かされているという、このことに理解がなかなか行かない。他に感謝、他からの愛、このことである。

こだわり、先入観がないと素直に理解できる。アメリカで仏教を教えていて、このことに気づいたエピソードを話してくれた。アメリカの幼稚園で仏教を教えていて、「南無阿弥陀は、なんと言えばいいだろう」と質問したそうだ。すると、小さい男の子が「サンキュウ―、仏様」Thank you,Buddha.と言った。

それを聞いて、目からうろこが落ちた、そうだ。仏様に感謝することから全てがあらゆることが、ぱーっと、解決する。キリスト教と相通じるというと、両方の学者は違いを強調するが、共通部分を強調したほうが、宗教の和解ができるだろう。宗教が和解してくれたほうが、一般人にはありがたい。

Shuso2悪人正機説」も浄土真宗で理解しにくいものにしている。まわりくどい表現で「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」(善人が救われるのなら、ましてや、悪人は当然救われる。)という一節が歎異抄に出ている。

浄土真宗の真髄だが、主張がすっきりしない。本職の坊さんが説明しても、以下のような説明で、結構難しくなる。善をなしたと善に誇っている善人よりも、深くわが身の悪を自覚した悪人こそが、弥陀にすがるしかない身なんだと自覚できる人であり、往生の正因なんだと親鸞聖人は仰っておられるのです。
だから、誤解して、悪いやつの方が救われるなら、とわざわざ悪行を重ねる人が出た。そんなことが実際にあったらしい。

だから、蓮如のころは、「歎異抄」は秘伝というか、一般に見せないものになっていたそうだ。たしか善人なおもて往生す、いわんや悪人をやと、聞いてもすぐにわからない。他力本願ということばも、仏に身も心も任せてこそ救われる、といってもすっきり理解できない。大抵は自力努力をする。一生懸命努力がなぜいけない、という考えが出る。

例えば、大きい交通事故があれば、医師は重症患者から手当てを始める。これが「悪人正機説」の基本だと説明した。一番の悪いところを治すのが仏の仕事。

日蓮宗のように、敵を峻別して攻撃しない。浄土真宗は、他を攻撃することで、自分の正しさを主張しない。すべての人を包み込むのが、教えの基本である。それは、日本人の精神、和と中庸とマッチする。という理由で、日蓮宗(=創価学会)と聞くと身構え、浄土真宗というと好感を持たれるのではないか、と思う。

江戸時代、仏教が時の権力に刃向かう力を持たせないように、仕向けていった政策が成功して、仏教が葬式のためのセレモニー屋になり、戒名をつけて幾ら、卒塔婆を書いて幾ら、そんなことばかりやってきた。そんな坊さんの跡継ぎばかりで、今やお寺さんは世間で尊敬されていない。仏教の本質ではないのに、それが仏教だと思われて気の毒だ。

生きている人間に道を説く本当の仕事がおろそかにされて、宗教法人になると、税金がかからないから儲かる、といった発想しかない。一般に、宗教を持たないのが、インテリのプライドにさえなっている。

 日本の現状を見てください。
 仏教も、新興宗教も、日蓮宗も、禅宗も、臨済宗も、天台宗も、イスラム教も、キリスト教も、モルモン教も、神道も、七福神も、大仏殿も、仁王門、毘沙門天、釈迦如来、仁王、弘法大師、鬼子母神、お稲荷さんも、廃仏毀釈も、世の中、町中、宗教ぽいものが溢れ返っている。
 この現象を日本人は、どう理解しているのか。こんなに多くては、何がなんだか、分からない人が多いのではないだろうか。

ちょっと(いわゆる新興宗教など)宗教にのめりこんだ人が、我田引水で、自分の流派に都合のいい解釈で、日本の文化や風土、民俗を傷つけるのではないか、と思ったりする。

学校では、「宗教とは何か」を教えないから、かえってオウム真理教や統一教会に食い込まれる原因になっている。血液型、星座、占いの流行も、この辺に理由がありそうだ。

花山勝友 /廣済堂出版 1994/09出版 279p 18cm ISBN:433100659X \1,050(税込) 絶版

親鸞「他力本願への道」

最後まで読んだついでにクリックにも協力してね!
   ↓   ↓
人気blogランキングへ   nozawa22ブログ順位がわかる

|

« 向井亜紀、高田延彦夫妻 | トップページ | 栄転 昇進するには »

コメント

風刺がおもしろいのでよく拝見しています。
ただし、説明文の字が小さいので読みにくいのが難点です。
猛暑ゆえお体大切にされたし。

投稿: 堀井タダシ | 2007年8月15日 (水) 09時25分

タイトル行の表示(V)をクリックして、文字サイズを開き、大に指定して、文字を大きく変えれば読みやすくなります。

投稿: 文字サイズ変更方法 | 2008年5月 1日 (木) 16時32分

釈尊は滅後2千年を過ぎると、効力を失うと経典に残されています。
滅後2千年を過ぎると末法の時代になるのです。
今や遥か越えていますね。

釈迦の教えを引く浄土真宗は今や効力を失い「無限地獄」の教えになりました。

日蓮大聖人は末法のご本仏です。

ポンコツになることを、「お釈迦になった」といいますね。
これは、仏法用語なのですよ。
釈迦仏法は、鎌倉時代には、おシャカになってしまいました。
「嘘も方便」と言いますね。
これは、末法のご本仏が出現されるまでの、方便・・・
つまり釈迦の教えのことです。
浄土真宗は「無間地獄」に行く経です。


宿業転換の叶う仏法は日蓮大聖人の仏法だけです。

慰めでは救われないです。

投稿: | 2008年10月 6日 (月) 16時59分

宗教家の一番いけないのは、自派が一番正しいと主張することです。相手も正しい、うちも正しいと両立ができない点です。このことに気づかないのが紛争の原因です。とくに、近い宗派ほど、激しい憎み合いがおきます。

したがって、宗教家は、他派との理解と協調ができないか、それを人類の存続と安寧のために資することができない限り、無宗教の生き方を推奨したいものです。宗教が必要なら、なるべく主張の激しくない宗教が一番です。

世界中で激しい紛争がおきているのは、みな宗教がバックにあるようで、悲しい問題ですね。日蓮宗が正しい、浄土真宗が劣っているという論争は不毛な論議です。

投稿: nozawa22 | 2008年10月 7日 (火) 11時59分

方座第四の「妙」の一字を捨てるか、捨てざるか

敬白 起請文(きしょうもん)の事

今度(このたび)近江の浄厳院に於いて浄土宗と宗論をいたし、法花宗が負け申すに付いて、京都の坊主普伝、並びに塩屋伝介が仰せ付けられ候事。
向後他宗に対し一切法難(非難)致し可からざる之事(今後は、他宗に対し決して非難はいたしません)。
法花一分之儀立て置かる可き之旨、忝く存じ奉り候(法華宗に寛大な御処置を賜りまして、誠にありがたい思いです)。私ども法華宗の僧はいったん宗門を離れ、改めて御許可を得てから前職に就かせていただきます。
天正七年五月二十七日   法花宗

投稿: oath | 2009年7月14日 (火) 02時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 向井亜紀、高田延彦夫妻 | トップページ | 栄転 昇進するには »